・いよいよ不妊治療が開始します。この時は不安でいっぱいだった事を覚えています。
・「タイミング法」って薬を使わないって思ってませんでしたか? 私は思っていました。
・実際の治療に使った薬とホルモンの関係について書いていきます。
タイミング法(内服薬と注射)
タイミング法においては、排卵予定日の直前に超音波検査を受け、卵子が十分に育っていれば、排卵促進薬を注射します。
その日に性交渉をして妊娠を待つ方法になります。(実際に排卵されたかの検査はありません。)
体温とホルモンの関係
エストロゲン(卵胞ホルモン)・プロゲステロン(黄体ホルモン)は、体温が上昇(高温期)・低下(低温期)をしている間に以下のような増減経過をたどっています。
エストロゲンは生理終わり頃から排卵前にかけて分泌が増加します。
一方で、プロゲステロンは排卵後から次の生理までに分泌が増加します。
実際のタイミング法
スケジュールは以下の通りになります。
1、フェマーラを服用
フェマーラはエストロゲンを減少させる働きがあります。
フェマーラの内服により、エストロゲン分泌を抑えられ、脳の下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)が増加することで排卵が促されます。
私は生理周期が35日と長いため服用していました。
2、超音波検査・排卵誘発薬注射
卵子が十分育っていることを確認できれば、排卵誘発薬のオビドレルを下腹部に皮下注射します。(保険適応であれば、看護師さんが注射してくれます。)
タイミング法の結果
1回目は、フェマーラ内服にて排卵を誘発できたので、生理16日目にオビドレルを注射しましたが、妊娠には至りませんでした。
2回目は、フェマーラ内服するも排卵は誘発できず、生理14日後から数日おきに超音波検査にて状態を確認しました。
その後、自宅での排卵検査薬が陽性になったので、病院へ電話をしたところ超音波検査も排卵誘発薬も不要と言われたため、そのまま経過を見ました。
結果的には2回目も妊娠には至りませんでした。
治療方針の変更
当初は、タイミング法は4回する方針を医師より提示されていましたが、場合によっては自然妊娠との違いがないということがわかりました。
そのため、夫婦で話合ってIVF治療へ移行する事を決めました。
各種検査でも原因はわからないことと、不妊治療が長期間に及び精神的にもしんどい状態が続いていたため、人工授精はしないことにしました。
元々、タイミング法を4回する方針だったので、担当医師に反対されるのではないだろうかという不安の中、治療方針の変更を申し出ました。
私たちの予想に反して、直ぐに受け入れられ、IVF治療に進むことになりました。
IVFの成功率については、高くて50%程度と思っていましたが、医師から「成功率は70%程度」と言われて、すごく嬉しかった記憶があります。
日本の医師であれば治療方針の変更を患者側から言うと、難色を示す医師もいらっしゃると思いますが、アメリカでは患者が望めば、受けたい医療を受けられるのだと感じました。
考え方の違いがあれば、どんな方針でもまず言ってみる方がいいと思います。
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