・IVF治療が本格的に進むと注射・通院回数がかなり多くなります。
・実際の治療の概要を知っていると、「焦ること」もなくなりますよ。
・細かい部分が多いですが、具体的内容を見ていきましょうよ。
IVF治療の刺激法
IVF治療を行う際の卵胞の刺激法は低刺激法(自然周期法)・高刺激法(アンタゴニスト法・ロング法・ショート法)の2種類があり、以下のような特徴があります。
アメリカでは前周期の月経中からピルを飲んで調整はしないようです。
OHSS(Ovarian Hyperstimulation Syndromeの略)は副作用の事で、日本語では卵巣過剰刺激症候群と言います。(副作用については後述します。)
実際のIVF治療
私はアンタゴニスト法で治療を行う事になりました。
抗ミュラー管ホルモン(AMH)(発育できる卵子数を推測できる値)の値が7.0ng/mlと高く、超音波検査で卵子数も多く確認できたので、この方法が選択されたのだと思います。
アンタゴニスト法の実際のスケジュールは、以下の通りです。注射は全て夜に自宅で行いました。
生理2日目〜13日目は、1日おきに病院で血液検査(エストロゲン値)と超音波検査(卵子の個数・大きさの測定)があります。
生理15日後に採卵して、20日後に胚移植を行い、29日後に妊娠を確認する流れです。
52日後の超音波検査で胎嚢を確認できれば小児科・産科の病院に転院することになります。
内服薬・注射の作用
IVF治療に使用した内服・注射の作用を下の図で示します。
私たちの体には、脳(視床下部・脳下垂体)から卵巣を経て子宮へとつながるホルモンの作用体系があります。
左側に私の実際使用した薬の名前を記載し、その薬がどの部位に作用しているのかを記載しております。
もし同じ薬を使用している方がおられたら、参考にしていただけるとありがたいです。
その他、Cabergolineは、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の予防に内服し、Valiumは精神的に落ち着けるために内服しました。
自己注射
IVF治療では、自分で注射を打たなければならないため、事前に注射の使用方法も動画で勉強します。
オンライン上で4種類の注射の動画(日本語)を視聴しましたが、今回使用するものと違う薬が説明されている場合もあります。(その場合は英語で動画を確認しました。)
3種類の注射をする日もあり、注射に合計して30分程かかることもありました。(実際に使用した薬の写真を載せておきます。)清潔に、薬を注射器で吸うのが一番注意が必要です。
注射をした部分に青あざができたり、絆創膏で皮膚がかぶれたりしましたが、注射をしている時は大きな合併症なく、終了しました。
今回、IVF治療を行ってみて、夫婦や家族の助けが重要だなと感じました。
特に、注射の量が多くなってくると食欲が無くなったり、体調が良くなかったりする事もあります。
その時に、助けてもらえた夫にすごく感謝しています。
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