妊娠でミシガン大学通院中は、妊婦教室でいろんな知識を学びます。
どんなことを教えてもらえるの?
妊娠中の食事や病気など、注意しないといけないことに関しての勉強ですね。
妊婦教室の流れや内容に関して、紹介していきますね。
妊婦教室
ミシガン大学の日本人向けの妊婦教室は全4回開催されます。
1回目は妊娠中の食事のことに関してですが、2回目は出産までの流れとミシガン大学病院の紹介でした。
コロナの影響で、Zoomでの教室開催でしたが、普段であれば 病院内で開催されるようです。
日本語を話せるDr. Sahoko Littleの講義に加えて、質疑応答があり、合計で2時間程度あります。
今回の参加者は12名で、初産婦さんから日本・アメリカでの経産婦さんまで様々な参加者がおられます。
近い週数の 妊婦さん仲間ができるので、すごく楽しいですよ。
2回目の講義は以下のような内容でした。
① ミシガン大学 産婦人科病院(Von Voigtlander Women’s Hospital)について
② 病院での出産までの流れについて
③ 出産時、病院へ行くべきタイミングと少し様子を見ても良い兆候とは?
④ アメリカでの妊娠・出産・赤ちゃんのお世話で心配なこととは?
それぞれに関して詳しく書いていきますね。
ミシガン大学 産婦人科病院(Von Voigtlander Women’s Hospital)について
ミシガン大学通院中の妊婦さんは、Von Voigtlander Women’s Hospitalで出産予定と思います。
通常は、病院への行き方や施設の内部について理解しておくために、Birth center tourに参加するようです。
現在は、コロナのため見学ツアーが中止になったので、病院の施設説明をYou tubeで見ました。
この病院は、出産設備とNICU(新生児集中治療室)を完備した病院です。
患者さんそれぞれに寝泊まりする個室が提供され、出産もこの部屋で行います。
産後は母子ともにその部屋で過ごすことができます。
部屋には、TVやWi-Fiが完備されており、付き添いの人が一人が仮眠できるソファーもあるようです。
患者はいつでも軽食をオーダーすることができるし、カフェテリアも完備しています。
また、陣痛を促進する為、病院内を歩いたり、バランスボールを借りたりも出来ます。
もし、産まれた赤ちゃんがNICUに入ることになっても、母子同室で治療を受けることができます。
もう少し詳しく知りたい場合はこのリンクを確認してください。
妊婦さんにとってはすごく安心できる病院ですね。
病院での出産までの流れについて
動画で、病院での過ごし方と出産までの流れを確認しました。
病院では、院内を歩いたり、バランスボール使ったりして、陣痛を促進します。
助産師(Doula)を雇った場合は、病院内で陣痛時や身の回りの介助をしてくれるようです。
出産までの流れで注意しておく部分は以下の6つのポイントと思います。
① バースプランがある人は事前に看護師に伝えましょう。(状態によって変わります)
② 立ち会い出産を希望する場合は、夫にしてほしいことを伝えておきましょう。
③ 血を見たくない人は、事前にカーテンなどの幕を用意してもらうよう伝えておきましょう。
④ 自分で胎児の出産シーンを見たい場合は、鏡を設置してもらうことができます。
⑤ 母親の意思を尊重するフリースタイル出産が可能かどうか、事前に相談することもできます。
⑥ 無痛分娩を希望する人は、妊婦検診時に「麻酔の同意書」を提出しておくと便利です。
出産の方法に関してはかなり自由に選ぶことができるようです。
産後は、病院の看護師や助産師がお部屋まで来て、「母子の接し方」、「ミルクの与え方」、「車のチャイルドシート(car seat)の取り付け方法」に関して教えてくれます。
アメリカでは、産後24時間後(自然分娩)か48時間後(帝王切開)に退院となるので「授乳やオムツ替え」など、不安な点があれば入院中に、看護師さんから教えてもらうといいと思います。
わからないことは入院中に聞いておくほうがいいですね。
出産時、病院へ行くべきタイミングとは? 少し様子を見ても良い兆候とは?
判断に迷った場合は、病院へ電話をして確認した方がいいと思います。
しかし、前もって兆候を知っておけば、慌てずに行動することができます。
病院に行くタイミングとしては以下の5つの症状が出た時には注意してください。
① 陣痛の間隔が5分置きになった時
② 破水をして少量でも液体が出ている時
③ 胎児の胎動が減った時
④ 10分ごとにお腹の張りがあり、その症状が2時間以上続く時
⑤ お腹に激しい痛みを感じた時
病院へ行くタイミングは?
① 陣痛が来た時
陣痛とは、「出産時に起こる一定の間隔の子宮収縮時に感じる痛み」を指します。
痛みの間隔が徐々に短くなって、話の途中でも喋れなくなるほど痛みが強くなりまることもあります。
初産の場合、陣痛の間隔が5分置きになったら病院へ向かいます。(経産婦の場合、10分)
② 破水をした時
破水は、「胎児を包んでいる袋が破れ、羊水が外へ流れ出てしまう現象」を指します。
破水をすると子宮内に細菌が侵入して、胎盤が剥がれ、胎児に栄養を供給することができなくなる恐れがあるので、少量でも液体が出続ける場合は、病院へ連絡して向かいましょう。
病院へ行く際は、バスタオルなどを座席に敷いておくと座席が汚れなくて良いです。
③ 胎児の胎動が減った時
胎児の胎動が減るということは胎児の元気がなくなっているのかもしれません。
胎児は、約40分サイクルで睡眠と活動を繰り返しているので、胎動が減ったと感じた時は胎児の動きに注視してください。
胎児が長時間活動していないと感じた場合は、病院に連絡しましょう。
④ お腹の張りが長時間続く時
妊娠32週以降に、軽いお腹のはりが10分ごとに2時間以上続く時は、早産の恐れがある為、病院へ連絡しましょう。
⑤ お腹に激しい痛みを感じた時
妊娠中にお腹に大きな衝撃を受けた時や、妊娠25週以降にお腹に激痛を感じたら注意してください。
子宮内で早期の胎盤剥離が起きているかもしれないので、病院へ連絡しましょう。
5つの症状がでた場合は慌てずに病院に連絡してくださいね。
様子を見ても良い兆候とは?
以下の2つの症状の場合は少し様子を見てもいいようです。
① 「おしるし」があった時
② 胎児が下がってくるのを感じた時
① 「おしるし」があった時
「おしるし」とは、子宮が少し剥がれて来ることなので、出産が近いということです。
症状は、生理の終盤くらいの極少量のおりものが出ることがあります。
おしるしの色はピンク・茶・赤色など様々で、性状もサラサラだったり、粘り気のあるものだったり様々です。
また、おしるしは1週間ぐらい続く人もいるし、無い人もいます。
慌てずストレスのかからない生活を送ることを心がけましょう。
② 胎児が下がってくるのを感じた時
出産の2〜3週間前には、子宮が骨盤内を下がっていく為、お腹の圧迫が軽減されます。
食事をとりやすくなりますが、引き続き体重増加には気をつけましょう。
この2つの症状に関しては様子を見て大丈夫ですね。
アメリカでの妊娠・出産・赤ちゃんのお世話で心配なこととは?
少人数に分かれて、参加者のアメリカでの妊娠・出産・子育ての不安を話し合いました。
その中で印象に残ったことや私も不安に感じていたことを紹介しますね。
自分の英語力が不安な場合はどうすればいい?
アメリカでは、個人でドゥーラ (Doula) と呼ばれる助産師を雇って、説明・出産の介助や産後のケアをしてもらうことができます。
自分の英語力に不安がある場合は、日本語を話せるドゥーラ (Doula)もいるそうなので興味のある人はファミリードクターへ相談してみて下さい。
日本語ができる助産師を雇わない場合、簡単な痛みや症状を伝える単語をメモしておくと良いそうです。
妊娠中にコロナワクチンを接種するかどうか?
アメリカでは、妊婦のコロナワクチン接種を推奨しています。
ワクチン接種をしていない妊婦がコロナにかかると重症化する割合が高くなるためです。
28週以降の妊婦は三種混合ワクチン(破傷風・ジフテリア・百日咳)を接種します。
他にワクチンを接種する場合には最低2週間以上の間隔を開けなければならないため、コロナワクチンも接種したい人は、タイミングを調整しましょう。
助産師さん・ワクチン接種に関してはファミリードクターに相談してくださいね。
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