不妊治療(8)IVFの治療前検査

不妊治療と妊娠と費用

ミシガン大学でIVF治療に進む場合は追加で検査・勉強が必要になります

・ただし病院から提供される書類・動画はほとんどが「英語」です。

・一度、日本語で勉強しておくと、英語でも理解が進みますよ。

IVF治療前の追加検査・講義動画

IVF治療に進む前に、追加の検査を行うと同時に、オンライン上で講義動画の視聴を行いました

IVF治療に進むためには検査結果が全て揃った上で、医師が治療方針を決める必要があります。

そのため、検査結果待ち・医師の治療方針決定待ちの間はIVF治療に進めないため、2ヶ月程度待つことがありますので、IVF治療に進むかどうかは早めに決断する方がいいと思います

血液検査

血液検査は、夫婦共に必要になります

夫婦で同じ項目を受けたのは、B型肝炎(Hepatitis B)・C型肝炎(Hepatitis C)・梅毒(Syphilis)・H I Vの検査です。

加えて、私は末梢血検査(CBC)で貧血の精査などを行いました。また、妊娠の確認の為、尿検査も行いました。

超音波検査と模擬胚移植

超音波検査は「膣の中に超音波を出す棒のようなものを挿入して、子宮や卵巣の状態を確認する検査」のことを指します。

生理1日目に電話予約をし、生理3〜7日目にReproductive Endo Clinicで検査しました。

この超音波検査では、胞状卵胞数(AFC)を確認します。胞状卵胞数(AFC)とは、卵子になる前の卵胞の数を指します。

I V F治療で刺激を行なった時に十分な卵子を採取できるかどうかの判断に使われます

私は合計43個ありました

模擬胚移植(Mock transfer of embryo)は、医師が受精胚を子宮の適切な位置に戻すことができるように、超音波を使用して前もって子宮の形や大きさを把握する検査です

麻酔をしなくても痛みはなく、一瞬だけ子宮を摘まれた様な感覚があるだけで終わりました。

超音波検査と模擬胚移植は同時に検査されるので通院は1度ですみます

性感染症検査

性感染症検査は、淋病(gonorrhoeae)とクラミジア(chlamydia)の検査を行います。

綿棒を膣内に挿入して採取して、培養することで細菌環境を確認します

性感染症検査は超音波検査と模擬胚移植と一緒に行ったので、まとめて検査することができました。

私たち夫婦の検査結果

結局、追加で検査をしても異常は見つからず、不妊の原因はわかりませんでした。

しかし、夫婦の検査で明らかな異常がないことは良いことかな」と考えて、IVF治療を前向きに進むことができました

講義動画の視聴

オンライン上で動画を視聴して事前に「薬の投与方法やIVF治療に関する基礎知識を学ぶ」必要があります。

基本的な知識をこの動画でしっかり勉強しておかないと、後々の医師・看護師の説明がわからなくなってしまいます

動画は2本(合計3時間程度)あり、医療知識がない私にとっては、英語で説明された内容を理解するのに、すごく時間がかかり疲れた記憶があります。

そのため、日本語である程度、事前勉強をしておくことをお勧めします

動画を視聴して理解した上で、看護師から説明を受け、具体的な予定を決めると、IVF治療の事前準備が終了になります。

事前に副作用の説明はありますが、具体的な頻度などはわからないので、実際の治療を行う時は各種症状に注意しておき、何かあればすぐ連絡する必要があります。

講義動画の内容

動画は全て英語ですが、以下の内容が説明されます。

  1. ホルモン注射によって一度に多くの卵子を育てる。
  2. できるだけ多くの卵子を採取して、培養室で体外受精・顕微授精を行い、3〜5日間程度育てる。(日数は医師が判断する。)
  3. 多胎を防ぐため、1回の受精胚移植で1〜2個の受精卵を子宮内に戻す。(年齢によって個数は違う。細胞分裂が進んでいる良い受精卵を選ぶ。)
  4. 受精卵を子宮内に戻して、約2週間後に着床したかを確認する
  5. 卵子を採取できなかった場合、または卵子が発育しなかった場合は、そのサイクルはキャンセルとなる
  6. ホルモン注射を行う影響で、稀に卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になる。その他の副作用としては、注射部位の内出血・アレルギー症状・静脈内の血栓・肺に水が溜まる病気(肺水腫)があり、重篤になれば入院になることもあります
不妊治療(9)IVF治療の開始
I V F治療はタイミング法と違い「注射や通院回数」が増えます。実際の経過を知っておくと安心すると思いますので、私の経過を書いておきますね。合わせて注射の作用に関しても書いておきますので、理解してみて下さいね。

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