不妊治療(3)医療保険と主治医について

不妊治療と妊娠と費用

アメリカではまず保険の加入と主治医選びが必要です。

・でも「病院受診までの流れ」ってよくわからなくないですか?

ミシガン大学では日本語対応してくれる良い病院がありますよ。

アメリカの医療保険

アメリカでは国民健康保険がないため、病院で診察・検査を受けるためには民間の医療保険に加入している必要があります

医療保険にはPPO (preferred Provider Organization)とHMO (Health Maintenance Organization)という2つの制度があり、この2つの制度で利用者の70%程度をしめます。

PPO:事前に医療保険会社と病院が医療費の割引契約をしています。契約している病院を利用すると割引されますが、契約していない病院を利用すると医療費が高くなります。

HMO:こちらも事前に割引契約をしていますが、契約している病院のみ利用可能です。また、主治医を決めて、専門病院を受診する際は、ファミリードクター(主治医)より紹介してもらう必要があります。

私は、夫がミシガン大学に勤務していた関係もあり、利用可能な病院が多いPPOの制度の医療保険(Blue Cross Blue Shield of Michigan)に加入していました

United Healthcareであればどちらの制度も利用可能です。

日本語通訳が無料でつくような医療保険に加入する方がいいと思います。

なかなか違いがわからないと思いますが、勤務先で加入している医療保険を調べてみると良いと思います

ファミリードクターの予約

アメリカでは、基本的にファミリードクターが歯科と眼科以外の全てを診察してくれます。(専門医の紹介が必要と判断した場合は紹介状も書いてくれます。)

また、救急外来以外の病院受診には事前に予約が必要です

私は、英語での病院受診が不安であったため、日本語が話せる医師を探してミシガン大学のFamily Clinic Domino’s Farmsを受診することにしました

しかし、初診時は、「日本語が話せる医師の予約は2ヶ月後しか取れない!」と言われた為、初診は日本語の通訳をつけて、アメリカ人医師の診療を受けました。

2回目以降の再診時は、1〜2週間後の予約(日本語が話せる医師)が取れました。

日本語が話せる医師の「初診」は混んでいるようなので、不妊治療を考えているのであれば、なるべく早く受診した方がいいです。

不妊治療を行うにしても、専門医への紹介状が必要になりますので、ファミリードクターへの初診が遅くなると不妊治療の開始が遅くなります。(何ヶ月単位で遅くなる可能性もあるので注意が必要です。)

ミシガン大学の病院は、無料の通訳を手配してくれますし、気軽に通訳を頼む方が良いと思います

アメリカ人医師・看護師も「通訳が必要か」と聞いてくれます。

受診前に

病院の予約が終われば、病院側から「患者登録・医療保険の事前確認」の電話があります

自分が加入している保険会社名・保険会社の電話番号・保険の証書番号などを伝えます。

その後、病院から予約票と問診票が届きます。(日本の病院の数倍の問診票届きます)。

事前に回答していく方が、待ち時間が短くなると思います。

受診の流れ

問診票を持って病院へ行き、Check-inで「予約があることと氏名」を伝えると受付完了です。

待っていると看護師に呼ばれ、問診票を渡します

看護師が、身長・体重・血圧などを測定後、問診票の内容をデータベースに入力していきます。

全てが完了したら、看護師は退出し、医師が入室します。(日本とは異なり、患者には1人1室用意されるので、検査以外で患者は移動しません。)

診察時間も十分確保されているので、質問事項や説明をしっかり聞くことができます

しかし、医師から治療方針が指示された後は、検査結果説明の受診はないの、治療や症状について不安に感じた事は先に聞いておくことをお薦めします

全ての診察・検査が終了したら、Check-outへ向かいます。(費用の請求は後日されます。)

ミシガン大学医療ポータル(検査結果などをインターネット上で見られる環境)の案内をされるので、登録をします。

場所・通院

Family Clinic Domino’s Farmsはアナーバーの北東に位置します。

敷地がとても広いので時間に余裕を持って行く方がいいと思います

予約時間に遅れるとキャンセルされるので注意してください。

ミシガン大学の敷地内には無料のシャトルバスが巡回していますので、病院までシャトルバスで向かいました

ミシガン大学シャトルバスの路線地図にはLobby C(駅)(目的地の反対側)しか記載がありませんが、全てのLobbyに停車するのでLobby Hで降りましょう

敷地建物内を横断できないので降りる場所を間違えると、かなり歩くことにあります。

コロナの影響で、Domino’s Farmsへ行くシャトルバスが無くなっていることがあるので注意が必要です

ファミリードクター

私のファミリードクターは、産婦人科や小児科も診察して下さるDr. Hashikawa(女性)です。

産まれも育ちもアメリカだそうですが、違和感を感じない流暢な日本語を話されます。

相談しやすく、親近感もあり、すごく丁寧にこちらの話を聞いてくださる良い先生です

不妊外来への通院の始まり

Dr. Hashikawaは、普段の小さな悩みなども相談に乗ってくれます。

不妊の相談した際も、「葉酸サプリ」について妊娠前から飲むべき薬であることを教えていただき、処方箋を書いて下さいました。

私は、葉酸サプリをmeijerという大型スーパーでもらっています。

meijerでは、集客のため処方箋があれば葉酸サプリを無料で処方してくれるので、私は1年間無料でもらっています。(このキャンペーンがいつまで続くか分かりませんが、続いてほしいです。)

また、診察後に、Check-outカウンターで、不妊外来の予約を取ってもらい、他院の不妊外来を受診することになりました。

私は、どこの病院が良いかわからなかったので、医療保険と契約しているBriarwood Center for Reproductive Medicineを紹介してもらうことになりました

個人的には、費用の心配が大きかったのですが、病院によって妊娠成功率も違いますし、予約の取りやすさ・対応も違うので、医療保険と契約している病院以外も考慮しておく方がいいと思います。

不妊治療(4)不妊治療の病院探し
不妊治療の専門病院を受診するには「ファミリードクターからの紹介」が必要です。また、専門病院の探し方は「家から近い」「妊娠成功率が高い」などの基準がありますが、「まとまっているサイト」がありますので、紹介しておきますね。少しのぞいてみて下さい。

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